臆するな、意志を貫け。

きょうだい漫画家、キリエさんの作品は、てっぺんぐらりんから読み始め、数少ない作品ですが、すっかりファンです。

神命のレスキューも、キリエ先生の続編、いつ出るのかしら~。と、検索していて発見。

神命のレスキュー。の、新人消防士である主人公は、幼い頃のある体験以来、幽霊が見えるようになります。
その力を生かし、出動現場の数々の危険を冒しながらも、人命救助にあたるというストーリーです。

幽霊が見える消防士。という、荒唐無稽な設定ながら、不自然さがなく、主人公の苦悩や葛藤、救助現場での経験に涙するのは、
ひとえにキリエ先生の、人物描写が深いからだと思います。セリフやモノローグに頼らず、キャラクターの心情を現す表情などの表現力が良いからかと。

そうして主人公に感情移入するからこそ、特殊設定にすんなり入れます。
幽霊が見えるが故に、身近な人から理解が得にくく、消防士仲間ともすれ違いに。
でも、自分を奮い立たせ、要救助者を救うために、炎の中に挑もうとする主人公に、勇気を感じるのです。

周囲と意見が違う時、いかに信念を持ち、自らを奮い立たせるか。

主人公と共に、まだまだ大きな人間にならなきゃなあ。と、思う、齢50歳なのでした。

雪見酒さん 50歳 女性
半世紀生きても、まだ途上な、1工員です。

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