天才脳外科医 vs カリスマ殺人鬼

「20世紀少年」や「Happy!」などで有名な浦沢直樹氏の作品で、様々な賞を受賞しています。1986年の西ドイツを舞台に描かれますが、日本やフランス、チェコスロバキア、アメリカ、イギリスも舞台になります。

頭部を銃で撃たれた少年ヨハンを、日本人天才脳外科医のテンマが命を救います。しかし、ヨハンは殺人鬼でテンマの周辺で人が死んでいきます。テンマが冤罪をかけられ、テンマは自らの責任においてヨハンを追い続けます。
東西冷戦やベルリンの壁崩壊前後の時代背景において、テンマと共に読者もヨーロッパの国々を体験できます。そして何より、殺人鬼ヨハンが美男子で、かつカリスマ的な魅力があるので、少ない登場シーンとはいえ、ヨハンが現れる場面が個人的には一番の楽しみになっていました。

テンマやヨハン以外にも魅力的なキャラクターが登場しますし、浦沢作品でもシリアスな内容なので、大人向けな(?)ベストセラー・コミックです。

みーちゃんさん 54歳 男性

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