主演の宮沢りえさんは、この『紙の月』に次いで翌年公開の『湯を沸かすほどの熱い愛』でも最優秀主演女優賞を受賞している。どちらも人気も評価も高い作品ですが、私は『紙の月』により惹かれます。
この主人公は、観ているこちら側にも強い罪悪感を抱かせるほど、大胆にヤバイことをしている。いつバレてもオカシクない状況での展開にハラハラ、ドキドキしっぱなしです。宮沢りえさんの演技が非常にリアルにシリアスな雰囲気を醸し出している上に、画面が薄暗く緊張感をはらんでいるので余計です。
公開から約十年経ちましたが、2014年邦画映画賞29冠獲得に、納得させられる。
みーちゃんさん 55歳 男性