尼僧物語

オードリー・ヘップバーン主演で1959年に公開され、アカデミー賞で8部門にノミネートされた作品。同年に『ベンハー』があったこともあり、受賞はならなかった。

第二次世界大戦期のベルギーが舞台で、当時は女性の社会貢献の手段が限られていたこともあり、有名な医師の娘(オードリー)は修道院に入ることで、看護師として働くことを決める。尼僧(シスター)になることは、自我を捨て、清貧、貞潔、服従の掟(規則)を守り、自分の世俗的な部分を諫めていく。

現代の感覚からすると、ブラック企業で働くような感じで、自分の希望は欲望を捨てる修行として叶わず、自尊心を無くす為に故意に落第しろなどと言われる。ワーナーブラザースも暗く重いテーマと心配だったらしいが、ヘップバーンとフレッド・ジンネマン監督の才能のお陰で、とても気高く緊張感のある作品になっています。

みーちゃんさん 55歳 男性

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